春
酒蔵の扉が開くと、高森町はまさに春の訪れ。
「野と花と風薫る郷」の季節到来です。
阿蘇の雄大な景観を作り上げているのは、世界一のカルデラである外輪山と、山々が寄り添ったシルエットが美しい阿蘇五岳。その阿蘇五岳と外輪山の南側の間にある高森町は、南阿蘇の中でも特に「奥座敷」と呼ばれる、静かで自然の安らぎあふれるところです。
町のシンボルは阿蘇五岳のひとつ、ぎざぎざ頭の根子岳(ねごだけ)で、標高1,408メートル。尾根は鋸の刃のように東西に重なり、中央には巨大な天狗岩がそびえます。 その神秘的な姿を見ると、肥後の猫が7歳になるとここに修業にくるという伝説があるのもうなずけ、勇壮で変化に富む山の眺めは、人々の目を楽しませてくれます。
"野の花と風薫る郷"高森町で、奥阿蘇の大自然と四季を彩る渓谷と郷土料理を満喫してください。
春の到来を告げる酒蔵の『蔵開き』が行われると、高森町に春が訪れます。阿蘇の水を使った美味しい日本酒が観光客に振舞われ、春の到来を皆で喜び合います。
3月末ごろになると高森峠の『千本桜』が満開に。花見に訪れる観光客が県内・県外からたくさん訪れます。
6月になると高森町のシンボルである根子岳の山開きも行われ、登山愛好家の方は高森町の自然を楽しみながら頂上を目指します。
高森の夏は「風鎮祭」。「肥後の三馬鹿騒ぎ」の一つで、約300年の伝統がある風を鎮め五穀豊穣を願います。家庭の日用品を利用した造り物が町内を練り歩く「山引き」 や漫才調の伝統芸能「高森にわか」が行われ、夏の夜空に咲く花火で祭りは最高潮に達します。
湧水トンネルでは「七夕まつり」が開催。湧水トンネルは真夏なのにひんやり涼やか。一時の涼が阿蘇の自然の魅力を伝えます。
夏が過ぎると、山が美しく彩られる紅葉シーズンが到来。秋が深るにつにれ阿蘇の山々は紅く色づき始めます。紅く染まった山々の美しい光景は、訪れる人々に自然の偉大さをあらためて語りかけてくれます。
そして何といっても「食の秋」。実りの秋を迎え、自然に囲まれた高森町の食材もさらに美味しさを増します。郷土料理「田楽」が美味しい季節になります。
静かに佇む阿蘇の山、凛とした冷たい空気。冬の阿蘇はまた違った姿を見せてくれます。
クリスマスが近づくと、湧水トンネルでは「クリスマスファンタジー」が開催。常に一定の音頭を保つトンネル内の方が温かいという不思議な現象に、水のせせらぎの中、最奥部にはプロジェクションマッピングやウォターパールなどによりとても幻想的な空間が創り出され、冬の思い出の一ページを演出します。